失業手当(失業給付金)の一番厄介な所は、失業後すぐに給付してもらえないところでしょう。
「失業保険早くくれよー!!」と思われる方も多いでしょう。特に自己都合による退職は給付してもらうまで最低でも4ヶ月程度はかかるので、給付してもらう前に次の転職先が見つかってしまって、結局手当をもらえないことだって十分有り得ます。(大半の人がこれに該当する)
一方、会社都合で退職した場合は、給付制限の3ヶ月が無くなるので、自己都合で退職するより3ヶ月も早く失業手当を支給してもらうことが可能です。(失業後、最短1ヶ月程度で支給)
自己都合退職と会社都合退職
自己都合退職とは?
自己都合退職とは、「自分の都合による退職」です。(そのまんま)
スキルアップの為の転職、給料が安いので転職、いい会社を見つけたので転職など、自分の意志によって退職する場合は全て自己都合退職になります。
会社を辞めるほとんどの人が自己都合退職になりますね。
会社都合退職とは?
会社都合退職とは、「会社の都合による退職」です。(そのまんま)
一般的には、定年退職やリストラ、会社が倒産してしまった場合などが考えられます。
自己都合退職を会社都合退職にする方法
会社都合にすることで受給開始期間を早くしたり、その他にも受給期間を延ばすことができたり(一定条件あり)など、何かと恩恵を受けることができるので、「何とか会社都合退職にできないものだろうか・・・」と企む人もいることでしょう。
そんな人に朗報です。
定年やリストラや倒産以外でも、会社都合にできる可能性があります!!
それは、会社側が原因で退職に追い込まれた場合である。
「追い込まれてねーし、俺には関係ないじゃん」って思われている人、以下の条件に1つでも当てはまる項目はありませんか?
- 残業代が正当に支払われていない
- 残業(休日出勤)が著しく多い
- 基本給が下がった
- 転勤になって家族と離れ離れになる
- 上司からセクハラやパワハラを受けている
- 妊娠、出産、育児、介護が原因で解雇になった
- 業務が大幅に変更になった(営業→現場作業など)
ここからは、会社の穴を探す作業になります。
上司からハラスメントを受けていたり、残業代がキチンと支払われないなど、会社が労働基準法に違反する行為を行っていれば、会社都合にできる可能性があります。
本当はこれらが原因で退職しない場合でも通用します。
判断はハローワーク側にある
要は、会社を辞めざるを得ない正当な理由がハローワーク側に認めてもらえれば会社都合にしてもらえます。
私は実際にチャレンジしたことが無いので何とも言えませんが、セクハラや残業代未払いなどの理由で会社都合にしてもらえるって口コミをよく見るので、これらに少しでも該当する人はチャレンジしてみる価値はあると思います。
その際は、従業員の証言ややり取りを記録したメモなど、証拠になるものを持参すると有利になるかもしれません。
チャレンジするデメリットは?
よく、会社都合にすると転職活動で不利になると聞きますが、転職先(面接先)はあなたが自己都合で辞めたのか会社都合で辞めたのかを把握することは出来ないので安心して下さい。
唯一のデメリットは元の会社と揉める可能性があるって所ですかね・・・
- 退職理由の大半は自己都合退職
- 労働基準法に違反していれば自己都合を会社都合にできる可能性がある
- 自己都合か会社都合の判断は会社ではなくハローワーク