日本人は心が非常に穏やかで周りに気遣いが出来る人種なので、周りが頑張っているのに自分だけ楽をするという行為を嫌います。
日本の有給休暇取得率は49.4%で世界最下位です。(2017年就労条件総合調査結果の概況)
ちなみにブラジルやスペイン、オーストリアなどは100%です。
内訳を見ると、1,000人以上の企業であれば56.5%ですが、30~99人の企業だと42.2%しかありません。
大企業だと強制的に有給休暇を取得させることも多いですが、その反面、中小企業だと一人当たりの作業負担が大きくなるので、有給休暇を取得し難い環境にあると考えられます。
フルタイムで勤務していれば、入社して最初の半年で10日、そこから1年ごとに11日、12日・・・と増えていき、6年半に20日になり、そこからは1年ごとに20日ずつ有給休暇が付与されます。
有給休暇は2年経過すれば消滅する
有給休暇の厄介な所は2年で消滅してしまうことです。
入社したばっかりの時は、年間10日程なので月一ペースで取得出来れば難なく消化できますが、ベテランになり年間20日も取得すれば、大きな病気でもしない限り、全てを使い切ることは困難です。
私も会社員を10年ぐらいしましたが毎年有給を捨ててきました・・・周りを見ても使い切っている社員はいなかったです。
有給休暇を使わないのはお金を捨てるのと同じ!
先ほども言いましたが、2年経過すれば有給休暇は消滅してしまいます。
皆さん当たり前の様に有給休暇を消化せずに消滅させていますが、有給休暇は働かずしてお金を貰える魔法の様なチケットってことを忘れていませんか??
例えば日給が1万円であれば、有給1日に1万円の価値があると言うことです。
それを消滅させるということは、1万円札をドブに捨てるのと同じことです。有り得ないですよね?
いつ有給休暇を取得する?退職時でしょ!!
有給休暇を使い切れ!!と言われても、業務が忙しかったり、そもそも有給休暇を取得し難い環境で仕事をしている場合は、上司の目も気になるし、なかなか勇気を振り絞って休みをとることに抵抗がある人も多いでしょう。(だから有給消化率が少ないわけだが・・・)
しかし、会社を退職する時であれば、もはや会社に気を遣う必要も無いし、仮に上司に睨まれても会社を辞めれば今後関わり合うことも無いので「そんなの関係ない」
そもそも有給休暇は従業員に与えられた権利です。
権利を使わない方が罪です。
私も会社を辞める前は1ヶ月ぐらいまとめて取ってやりましたよ!(それでも使いきれませんでしたが)
「時期変更権」炸裂!!
有給休暇を使うことは従業員の権利だと言いましたが、会社には「時季変更権」と呼ばれる秘密兵器を所持しています。
時季変更権は労働基準法で定められた法律で、従業員が有給休暇を取得することで、業務に著しく支障が出る場合に、その取得日を変更できるという法律になります。
ですので、退職する際に引き継ぎなどをキチンを行わずに有給休暇を取得しようとしても弾かれる可能性があるので、「円満退職の仕方!心晴れやかに旅立とう」でも言っていますが、退職する際は有給休暇分の休みのことを考えて意思表示することを心がけましょう。
それでも余った場合は、無理を承知で買取交渉をしてみよう
有給休暇は従業員(労働者)の疲労やストレスを軽減させるためのものになるので、有給休暇を買い取るこということは違法になるので基本的にできません。
しかし、物理的に有給休暇を取得できないケース(例えば退職まで出勤が10日しかないのに有給休暇が20日も残っている場合など)だと、会社はその有給休暇を買い取ることが可能です。
しかし、それは強制では無くあくまで判断するのは会社側に委ねられているので、会社が「NO!!!」と言えば、引き下がるしかありません。
会社側には何のメリットも無いので、ほぼ断られます。(体験済み)
もし、買い取ってくれた企業があればかなりの優良企業なので表彰してあげたいです。
- 有給休暇の取得率は50%程
- 有給休暇はお金と同じ意味
- 有給休暇は退職時なら使いやすい
- 会社は時季変更権を持っているので希望日に使えない可能性がある
- 条件はあるが会社がOKすれば買い取ってもらうことも可能