よく転職サイトや雑誌などで「適職を見つけよう!」とか「天職を探そう!」などといったキャッチフレーズを見ますが、そもそも『適職』と『天職』の違いとは何なんでしょうか?
適職と天職の違い
確かに、適職と天職は同じような意味合いで使われることが多いですよね。
ここからは私の個人的な見解で解説していきます。
適職とは、「自分に適した職業」と意味を持っています。かなりざっくりした表現になりますが、要は、その職業に対して、自分のスキル・経験・やりがい・価値観などが合致している職業という意味合いになります。
仕事をしていく上で、「お金を稼ぐ」の次に大事になってきます。
では、天職とはどう言うことなんでしょう?
天職とは、「天から授かった職業」と意味をもっています。天とか出てくると、さっぱり意味が分からないですよね。
簡単に言えば、適職の中に天職があると思えば分かりやすいかもしれません。
天職はスキルとか経験、やりがいなど、そういった指数を超越した職業に出合った時に使われると私は思っています。天職を見つけるには、まず適職を見つけなければなりません。適職を見つけるのは案外簡単です。
適職を見つけるには、よくサイトやセミナーなんかである「適職診断」というツールを使えば、ある程度自分に合った適職を指数で導き出すことが可能です。
例えば、大学で簿記に興味を持ち、勉強をして簿記検定1級を取得したとします。そして、その人が会計事務所に入社すればそれは適職と言えるでしょう。では天職かと言われると・・・少々違うような気がします。
その仕事の中で様々な経験をして、挫折をして、勉強して、失敗をしてまた挫折をして成果を出し、という風に仕事に対して真剣に取り組み、それでもこの仕事を一生続けていきたい!!と思えたときに、やっとその仕事が天職と言えるでしょう。
ですので、天職を見つけるには時間がかかります。10年かかるかもしれないし30年かかるかもしれません。そして天職はその人にとって1つしか存在しないので、一生かかっても見つけ出せない人も多数います。むしろ、天職にめぐり合える人の方が少ないかもしれません。
天職を見つけるには、自分にとっての適職を見つけて、その仕事に対して本気で、真剣に取り組むことが大前提になります。嫌なことから逃げ出して楽しいことばかりを考えていてもめぐり合えないと思っています。
その仕事の全てを受け入れて、それでもこの仕事をやりたい!って思えたときに、初めてその職業を『天職』と呼べるのです!