公共職業訓練を受けると失業手当の受給期間が延長されたり、技能習得手当(受講手当と通所手当)が支給されたりなど、何と恩恵が色々ありますが、家族と離れて暮らしている方を対象に支給される『寄宿手当』なるものが存在します。
今回はこの寄宿手当について解説していきます。
寄宿手当の概要
寄宿手当(きしゅくてあて)とは、雇用保険の受給資格が公共職業訓練などを受講する際に支給される手当の一つで、親や兄弟など扶養している家族と別れて暮らしている人が支給対象になります。
いわば、一人暮らしの方の生活を援助するための手当です。
訓練学校が遠方の場合でも支給される?
実家暮らしの場合でも、寮のある訓練学校に通えれば寮で暮らしている期間は寄宿手当が支給されます。
但し、何故そこまでして遠方の訓練学校に通わなければいけないのかの理由が必要になるので、ただ単に「寄宿手当が貰いたいから!!」とか「寮に住んでみたい!!」と言った浅はかな理由だと却下される可能性が大です。
「自分の行きたい訓練校がそこにしかない」とか、「地元は田舎なので就職先が無いので都会の訓練校で受講しながら就職先を探す」など明確な理由が必要になります。
支給額
月額10,700円です。
但し、一時的に実家に戻ったりなど、支給対象外になる日がある場合は日割により減額して支給されます。
手続き方法
訓練を受けることが決まったらすぐに「公共職業訓練等受講届」と「公共職業訓練等通所届」を管轄のハローワークに提出します。
手続きの際には受給資格者証が必要になります。
- 寄宿手当は一人暮らしの人を助ける手当
- 寄宿手当の支給額は月額10,700円