公共職業訓練には「技能者育成資金融資制度」と呼ばれる制度が存在します。
技能者育成資金融資制度を利用する人はそう多くないと思いますが、一応紹介しておきます・・・
技能者育成資金融資制度とは?
こうも漢字が並ぶと頭がクラクラしますね・・・
技能者育成資金融資制度とは、お金が無くて公共の職業訓練に通うことが困難な方の為にできた融資制度で、一定の要件を満たせば、授業料などに充てる資金を労働金庫から融資してもらうことができます。
融資の条件
- 公共職業能力開発施設に在学
- 申し込み時点で18歳以上
- 能力開発施設長から成績優秀で推薦
- 父母の直近1年間の所得が基準以下
- 連帯保証人を立てることが出できる
成績の基準は?
1年次であれば、入校試験の成績順位が、本人の属する学科の上位2分の1以内または同等レベル。在校中の学業成績が判明している方は、本人の属する学科の上位3分の1以内または同等レベル。
所得が基準以下って?
所得に関しては、訓練生の父親や母親、または家計を支えている人全員の所得をもとにします。
世帯人員 | 所得基準額 |
---|---|
1人 | 3,780,000円 |
2人 | 4,820,000円 |
3人 | 5,280,000円 |
4人 | 5,550,000円 |
5人 | 5,820,000円 |
6人 | 6,020,000円 |
6人を超える場合は、1人につき200,000円ずつ加算されます。
詳しい条件は、各訓練施設で確認して下さい。
条件を満たせば必ず融資してもらえるとは限らない
あくまで民間の金融機関が最終決定するので、上記の条件を満たせば必ず融資してもらえるとは限りません。
いくら融資してくれるの?
普通課程
- 自宅通校:260,000円
- 自宅外通校:310,000円
総合課程、専門課程、長期課程など
- 自宅通校:500,000円
- 自宅外通校:590,000円
上記の額が融資の限度額になります。
返済はいつまで?
返済は訓練終了後から10年間なのでかなり余裕があると言えます。
それまでに就職してバンバン稼いで返済しましょう!!
ちなみに、利息は年利3%(固定金利)です。
申込方法
訓練校から「技能者育成資金融資要件確認書兼推薦書」の交付を受けて、必要事項を記入の上、最寄りの労働金庫へ提出します。
その後、審査が完了して融資可能と判断されれば融資契約を締結することができます。