求職者と雇用主のマッチングを行う公的機関は全国各所に存在します。
一般的に皆さんが利用する公的機関は『ハローワーク』をイメージされると思いますが、ハローワーク以外にも様々な公的機関が存在します。
公的の職業相談機関一覧
人材銀行
人材銀行とは主に中高年(原則40歳)の世代における管理職、専門職、技術職に絞って、求職の斡旋や相談業務を担っている機関になります。
転職を考えている中高年にとって頼りになる存在ということが言えます。
このハローワークを利用するには、まずは人材銀行へ求職届けを出します。そして、興味がある求人情報があったら窓口で企業への紹介を頼みます。窓口では、氏名や住所以外の求職者に関する情報を企業に紹介して、双方が気持ちよく働ける手助けをしてくれます。
自分が得てきた知識や技術を、出来れば高く評価してくれる企業で働きたいという方に、とても向いているハローワークです。
マザーズハローワーク
マザーズハローワークは子育て中の人に対して行っている就職支援が中心の機関です。
子育てをしていても働きたいという思いを持っている人にとって働きやすい環境を作るということもあれば、そういった人が働ける求人を斡旋するなどの業務を行っています。
お子さんを遊ばせる事が出来るキッズコーナーなども完備され、小さなお子さんと一緒に来れるというのも、お母さん達にとっては安心だと思います。
予約は必要になりますが、担当者が親身に相談に乗ってくれますし、希望する勤務時間や勤務日数などについても相談出来ます。育児をしながらでも、仕事を行う事は可能です。でも、今の時代、条件に合った職場が直ぐに見つかるとは考えにくいです。
マザーズハローワークは、そんな働きたいが、職場の探し方が分からないという人の為のハローワークです。
新卒応援ハローワーク
大学院・大学・短大・高専・専修学校などの学生や、卒業後未就職の方の就職を支援する専門の機関であり、求人の紹介やセミナーの実施に加え、エントリーシートや履歴書の書き方、面接の指導などを行っています。
求職者の就職に関するスキルアップなどを行う目的もありますが、就職に関すること全般に相談も行っています。内定が取れないことの悩みを聞いてもらったり、自分に足りない技能の就職などに励むこともしやすいと言えます。
学校と連携しているという点でもとても安心感がありますし、職業相談員(ジョブサポーター)がいつでも学生の不安や疑問に答えてくれるので、分からない事があったらどんどん質問しましょう。
外国人雇用サービスセンター
外国人雇用サービスセンターでは、外国の方や、外国人留学生で卒業後に日本企業へ就職を希望されている方を対象に、職業相談、職業紹介などの支援を行っている機関になります。
近年は企業も日本人のみならず、外国人を積極的に雇用するケースが増え、そういった需要を受けて日本で就職を目指す外国人や留学生が多くなってきているのです。そういった人たちがその夢を叶えるために重要な役割を担っていることになります。
ふるさとハローワーク
ハローワークに行きたい。でも、自分が住んでいる場所は都会ではないからと諦めている方も多いと思います。
ですが、ふるさとハローワークは、そういった小さな自治体の為のハローワークです。人口が少ない地域というのは、情報を集めるだけでも一苦労です。そんな時には、このふるさとハローワークが相談に乗ってくれます。
通常のハローワークと同様に相談員が常駐していますので、とても心強いです。出来れば生まれ育った町や市で暮らしたい。都会よりは田舎でのんびり暮らしたいという人には、とても良いハローワークです。
キャリアアップハローワーク
キャリアアップハローワークとは非正規労働者就労支援センターのことを指しており、正社員として働いた経験が少ないけれど、正社員での就職を目指している方を対象に、職業相談・職業紹介などの支援を行っている機関になります。
スキルアップや求職活動におけるノウハウを教えていくことを主な業務としています。非正規雇用者の近年の増大に関して、重要な役割を期待されているのです。
日本では、ますます非正規労働者が増えています。ですが、非正規労働者と正規労働者とは、賃金や待遇などかなりの差があります。中には、不条理に感じる場合もあるでしょう。そんな時には、このキャリアアップハローワークに相談すると良いでしょう。
来店出来ないという方には、電話やeメールでの相談も可能なので、仕事で悩んでいるという人は相談すると良いと思います。
ジョブカフェ
ジョブカフェは主に学生・生徒、フリーターの方など、若年の求職者に対して、職業相談・職業紹介などの支援を行っている経済産業省の機関になります。
職業体験、職業紹介、カウンセリング、セミナー、相談業務などを行っています。ハローワークを併設していることが多く、職を探すうえで悩みを抱えている若年者、将来についてどうしたら良いのか?迷っている若年者を助けるためのサポート機関という位置づけになるのではないか?と思います。
15歳から34歳までが対象となっていますが、ジョブカフェは各都道府県に存在して、その条件は微妙に違いがあります。興味のある方はお住まいの地域にあるジョブカフェの方へ問い合わせしていただきたいと思います。
自分が持つ能力は一体どんな職業に向いているのか分からないという人は、ぜひとも利用して欲しいと思います。
まとめ
人の働き方というのは様々です。
自分のスキルを高めたい人、自分の条件に合った職場を探している人、育児との両立で悩んでいる人、それぞれなのです。
どんな職場だったら、自分の能力に合った仕事が出来るのか。そもそも自分の能力というのはなんなのか。意外と自分では気がつかないという人が多いものです。
ハローワークに相談する事によって、本当に自分に合った職場を見つけたいと考えている方は、ぜひ自分に合ったハローワークへと行ってみてください。
専門の相談員の方が、一人一人に合った仕事を紹介してくれるので、必ず自分の能力に適した仕事が見つかると思います。