子育てをする為に会社を辞めたママが職場復帰する際に、どういった仕事をすれば良いのか悩むことってありますよね。
OL時代に特別なスキルを身に付けていれば、その経験を活かした仕事に就くことも可能かもしれませんが、子育て期間のブランクがあるので、企業側としてもいわゆる一般的な事務職での採用は難しい一面があります。
子育てに専念する為に会社を辞めたママの職場復帰の場として、会社で培ってきた知識を活かすのも良いですが、せっかく子育てに専念してきたのですから、これまでの子育ての経験を活かした仕事に就くことも選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょう。
ここでは、子育てを活かせる仕事・・・要は子供と触れ合える仕事をいくつか紹介していきますので、興味のある方は参考にしてみて下さい。
保育士
子育ての経験を活かすことができる仕事の王道ですね。
「保育士学校行っていないから無理なんじゃ・・・」と思われるかもしれませんが、保育士の資格を取得するには、大学や専門学校の保育士養成課程を修了する他、2年以上の大学卒業者であれば保育士試験に合格することで保育士になることも可能です。
やはり国家資格で合格率は10%程度と、かなり難しい試験になりますが、通信講座などを受講すれば合格できるチャンスは十分あります。
授乳やオムツを換えたり、言葉や運動能力を向上させるための手助けなど、まさにこれまでの子育ての経験を存分に活かすことができます。
勤務体系は基本的にシフト制になるので、午前中だけ働いて昼から家の仕事をするといったことも可能です。ただ、土曜日に保育を行っている所では当然土曜日も出勤しなければいけないので、家族との時間が減少してしまう懸念もあります。
保育士の資格を取得しておけば、保育士だけじゃなく児童福祉施設などに就職する際に有利になるので、子供と接する仕事をしたいと思っているママは積極的に取得することを考えてみましょう。
また、保育士は現在、完全な売り手市場(働き手が少ない)ので、今のうちに資格を取得しておくと、後々有利になると思います。
給料は国立施設に勤務する場合は地方公務員と同等の賃金が支払われます。民営の施設の場合は、地方公務員に比べると収入はかなり下がることもあるので、保育士の離職率が高い一つの要因となっています。
幼稚園の先生
幼稚園の先生も子育ての経験を活かすことができますが、幼稚園の先生になるには大学や短大などで幼稚園教諭養成課程を修了することが必須になります。
ですので、一般の学校しか卒業していないママさんには少々・・・と言うか、かなりハードルが高いので、子育ての経験を活かす仕事がしたいと言う理由だけで幼稚園の先生を目指すのはあまり現実的では無いかもしれません。
例え資格を取得しても保育士の様にポンポン求人が転がっていることも無いので「絶対に幼稚園の先生になりたい!!」と強い意志を持っていないママさんは他の方法を考えた方が良いです。
ベビーシッター
子育ての経験を活かすことができる仕事で真っ先に浮かぶのがベビーシッターです。
保育士や幼稚園の先生の様に資格も必要ありませんので、働くまでのハードルも低く、ママの職場復帰の場としてかなり現実的と言えます。
ベビーシッターの働き方としては、ベビーシッターサービス業をしている会社に登録して、正社員としてでは無くて、アルバイト・パートで働くことがメインになります。
ですので、安定した仕事ではありませんが、時間の融通が利きやすく、負担もそれほど大きくないので、ママの職場復帰の場として最適だと思います。
但し、お客さんの自宅に派遣されて周りにスタッフがいない状況で一人で仕事をするので、何かとトラブルに巻き込まれる可能性は高いです。全ての業務を一人でこなさなければいけないので責任感のある方には向いています。
ベビーシッターは業務独占資格ではありませんので、誰でも今日からベビーシッターになることはできますが、公益社団法人全国保育サービス協会が実施している「認定ベビーシッター」を取得することで、転職活動で有利になることもあります。
試験の合格率は90%を超えており、かなり簡単な試験になるので、ベビーシッターに限らず、赤ちゃんと接する仕事がしたい方は積極的に取得しておきたい資格の一つです。
児童養護施設のスタッフ
児童養護施設では、児童指導員・看護師・調理師・栄養士・保育士などが勤務しています。
調理師と栄養士は子供と直接関わる機会が少ないので除外するとして、看護師も資格を取得するにはハードルが高すぎるので、ママの職場復帰として選択できるのは「児童指導員」か「保育士」ぐらいだと思います。
児童指導員になるのは、「児童指導員任用資格」を取得しなければいけません。同資格を取得するには心理学、教育学、社会学のある4年制大学を卒業するか、専門学校などの養成施設を卒業する必要があるので、決して簡単ではありません。
児童養護施設には、両親の離婚であったり、病気やケガをしたことが理由で育児が困難になった子供が入所しているので、幼稚園や保育所にいる子供に比べると、精神的に辛い思いをしている子供が多いので、より心理的なサポートをしてあげる必要があります。
学習塾の先生
学習塾の先生は保育士や幼稚園の先生の様に資格が必要ありませんので、子供に対して勉強を教えたいと思っているママさんには一番現実的な仕事と言えます。
学習塾の先生の主な仕事は、学習指導になりますが、教材を作成したり保護者と面談をしたり、夏休みや春休みには野外で自然学習を行うこともあります。
働き方としても、基本的にアルバイト・パートになるので、1日3~4時間程度の短時間で働くことも可能なので、家事との両立もしやすいです。
もっと自由に働きたいのであれば、家庭教師として働くのも一つの手です。家庭教師であれば登録制になるのでいつでも働きたいときに働くことができます。
英会話スクールの先生
私(34歳)が子供の時は、子供が英会話を習うという発想すら無かったですが、今や生まれた瞬間から英語を習わす親が登場している程、子供を英会話スクールに通わす親が急増しています。
そういったニーズに応えるべく、全国各地に子供専用の英会話スクールが増えており、求人も急増しています。
英会話スクールの先生になるには、塾の先生と同じで特別な資格は必要ありませんので、英会話スクールに就職することができればすぐにでも英会話の先生になることができます。
と言っても、先生としての力量が必要になるので、英語力はもちろん、特スピーキング力についてはかなり問われることになります。
キャリアコンサルタント
ママ=キャリアコンサルタント??と思われるかもしれませんが、働きたいママを支援する転職エージェントが増えてきているので、そういった会社でママとして自ら苦悩した経験をアドバイスとして活かすことができます。
勤務体系は正社員が主になるので、アルバイトの様に午前中だけ働く、週2日だけ働くといった働き方が出来ません。
また、責任が大きくのしかかるので、働く際はそれなりの覚悟が必要です。
テーマパークのスタッフ
遊園地や水族館、動物園など子供が集まるテーマパークのスタッフは、これまで紹介してきた仕事に比べて、資格やスキルも全く必要無いので採用ハードルは低いです。
子供の笑顔を間近で感じ、触れ合うことができるので子供好きなママには最適です。
但し、テーマパークが混雑するのは土日祝で、休日の出勤は必須になるので、家族とのコミュニケーションが減ってしまう可能性があります。旦那さんがサービス業などで土日に出勤していれば、テーマパークで働くのもいいかもしれませんね。
玩具用品店の販売員
トイザらスなどの玩具用品店で働くのも一つの手です。
ある程度の商品知識は必要になりますが、未経験でも比較的働きやすく、正社員として働くのは困難ですが、アルバイトとして働くにはそれほどハードルが高い仕事ではありません。
接客の他、ディスプレイを作ったり商品の品出し検品をしたり、清掃等の雑用もこなさなければいけないので、これまで紹介してきた仕事に比べると子供と触れ合う機会は少ないです。
また、玩具用品店もテーマパークと同様に土日祝の出勤は必須になるので、働く際は家族(旦那さん)にキチンと相談して了承してもらう様にしましょう。
・・・その他の仕事・・・
- 養護学校の先生
- スイミングスクールの先生
- パソコン教室の先生
- 書道教室の先生
- 幼児教室の先生
- ピアノ教室の先生
- 学芸員
など・・・挙げればキリがありません。