国民年金の保険料に付加保険料を追加して納付することで、65歳から受給できる老齢基礎年金に付加年金を上乗せすることができる「付加年金制度」。
ハローワークで貰える年金のパンフレットにもデカデカと付加年金について記載されていますが、付加年金って申し込んだ方がお得なのでしょうか?
付加保険料はいくら?
そもそも付加保険料っていくら払えばいいんでしょう??
正解は「月額400円」です。
※平成27年度現在
国民年金の保険料が月額15,590円(平成27年度)なので、プラス400円した所で対して保険料って変わんないよねって思うのは私だけでしょうか?
いくら上乗せされるの?
付加年金の給付額は「月額200円×付加保険料納付月数」です。
※平成27年度現在
付加年金って付けた方が良いの?
いよいよ本題です。
まずは20歳~60歳までずっと付加年金を納めた場合で考えてみましょう。
加入期間は40年なので付加年金の総支払額は、
192,000円(400円×480ヶ月)になります。
一方、1年間の年金給付額は、
96,000円(200円×480ヶ月)になるので、2年間国民年金を受給することができれば元はとれます。
そしてそこから1年経過するごとに96,000円ずつお得になります。
加入期間が異なる場合でも同じように2年で元は取れますが、加入期間が長ければ長いほど2年を超えた後の給付額が高くなります。
単純に考えれば67歳まで生きれば付加年金を付けた方がいいってなりますよね。
日本人の平均寿命が男性で80.21歳、女性は86.61歳(2013年度データ)なのを考えると付けた方が良さげですね。
但し、このサイトを見ている人の多くは失業者、もしくはこれから会社を退職しようとしている人ばかりだと思うので、そんな人に「今から老後の年金を少しでも多くもらう為に付加年金を納めよう!」と言っても、老後の心配より今の生活の方が心配だと思う人がほとんどでしょう。
そう考えると、付加年金はいつでも申込み可能なのでそこまで慌てる必要は無いかもしれませんね。
私も自営業を始めて1年になりますが、付加年金は付けていません・・・
第1号被保険者じゃないと加入できないよ!
第1号被保険者の方しか加入することができませんので、第2号被保険者の会社の厚生年金に加入しているサラリーマンや公務員、旦那に扶養されている奥さんは付加年金に加入することができないので注意して下さい。
まー、サラリーマンや公務員は厚生年金と国民年金のダブル受給なので必要ないかもしれませんが。(私は第1号被保険者なので羨ましい・・・)
第1号被保険者でも加入できないパターン
第1号被保険者でも国民年金基金に加入している場合は付加年金に加入することはできません。(あれもこれも欲張るな!ってことでしょう・・・多分)
納付を辞めたい場合は?
付加年金の納付を辞めたい場合は「付加保険料納付辞退申出書」を市区役所及び町村役場の窓口に提出することで付加年金の納付を辞めることも可能です。