転職活動を始めたらまず必須となる書類選考。
面接も控えているのに、書類選考って必要なの?と思われる方も多いかも知れません。
書類選考によって、どの程度影響があるのか、字の上手さは関係ある?など様々な疑問が生まれますが、そちらについて記載したいと思います。
書類選考において採否の判断基準は?
書類選考において、最初に見るべき箇所は写真です。
容姿の善悪を判断している訳ではなく、身だしなみがしっかりしているか。証明写真をしっかり撮れているかの判断です。
当たり前の事ではありますが、プリクラを使用していたり、適切なサイズで無かったりと証明写真を見るだけでも、ずぼらな人か判断出来る為です。
また、しっかりした証明写真でも使いまわされており、皺や汚れがあった場合はその時点で不採用となってしまいます。
写真に問題が無ければ、次は内容。学歴・職歴欄から資格、自己PR、志望動機を確認します。
例えば、
- 学歴・職歴欄や資格欄の年月が西暦と和暦が入り混じっていないか
- 自己PR、志望動機が記載されているか
など、大枠を確認した後にようやく、記載されている詳細に目を通します。
上記のように、常識は備わっているかを確認した後の判断は会社によります。
例えば学歴で判断したり、職歴に空白の期間が無いかで判断する企業も多いです。転職は中途採用となり、即戦力が求められる事から、職歴欄を重視する企業が多いようです。
資格が必要であれば、当然その資格が記載されていなければ不採用となりますので注意しましょう。
内容だけではなく、書類提出のルールやマナーがきちんと厳守されているのか、そこから社会人としての素質を判断されます。
書類は誰が見るのか?
一般的には企業の人事部が応募書類を見て判断しています。
会社によっては、所属部署の役職者も書類を見て、部署に相応しいか確認を行います。特にシステムエンジニアや、経理等の専門職になると人事部だけでは能力の判断が付かない為、上記のケースが多くなります。
少数精鋭の会社では、人事部といった機能が無い事も多く、その場合は社長自ら判断する場合もあります。
字が下手な場合、採否に影響するのか?
習字教室や賞状書士など、綺麗な文字を書くことを仕事としている場合は最重要視されますが、一般の職種であればさほど重要視されません。
ただ、全く同じレベルの応募者が居た場合には、字が上手な方が選ばれます。特に事務職では、字を書く場面も多く重視されます。
もしも字に自信が無いという方は、パソコンで作成するといいでしょう。
手書き指定の会社では不可能ですが、最近はパソコンを使えて当たり前の世の中になってきており、パソコンで作ったとしてもそれだけで落とされるという事は少ないです。
どれくらいの時間をかけて見るの?
応募者が多い場合、1通あたりにかける時間は1、2分とも言われます。
最初の見た目で判断される場合が多いので、だらだら長く書くのではなく、簡潔で分かりやすい文章構成を心がけましょう。
採否かかる一般的な時間は?
零細や中小企業であれば、一般的に3日~4日で結果が出ています。
しかし、大企業であれば1週間、それ以上かかる事もザラです。
この違いは慎重に判断しているかは勿論ですが、決裁に掛かる手間が異なる事が影響してきます。
小さな企業であれば、書類をみたその人が採否の決定を行えるのですが、大企業となると複数人の観覧が行われる為、全員の可決を待たなければならない為です。
しかし一概にはいえず、企業の規模に関係無く、早ければ書類を確認した日に採否の決定、おそければ1ヵ月単位で掛かる事もあるので、時間だけで不採用になってしまったと落ち込むのは早計です。
〇〇日以内に結果を伝えるとあった場合はその期間まで。通過者のみ連絡の場合は1週間を目途に考えると採否を考えると良いでしょう。
選考の経過が気になる場合は企業に連絡をして確かめるのも有りです。その際は聞き方や手段に注意をして、くれぐれも失礼の無いようにして下さい。
履歴書の返却は可能?
基本的にどの企業でも、履歴書の返却はされません。返却を求めても、企業側には、法的には返却しなければならないという義務はありませんので難しいでしょう。
ただ、個人情報を扱っているので、返却を拒否された場合、企業側はその応募書類を破棄しなければなりません。
もし似たような内容の履歴書を使いまわしたい場合は、事前にコピーを取っておき、履歴書の内容を保管しておきましょう。