リストラなどの会社都合で退職したにも関わらず、自己都合扱いにされる可能性があるってご存知ですか?
「退職理由を「自己都合」から「会社都合」にする裏テクニック」で解説していますが、労働者側としては、退職理由を自己都合にされるより会社都合にしてもらった方が、失業手当に関して恩恵をうけることができるので良いです。
一方、事業主側からしてみれば会社都合になることで助成金が支給されなくなったり、企業のイメージダウンによりハローワークや労働基準監督署の調査の対象になるかもしれないリスクを負うことになるので、出来るだけ自己都合で退職してもらいたいというのが正直な所でしょう。(退職金の額も変わりますしね・・・)
自己都合を迫られる場合の対処法
そう言った背景もあり、リストラされたのにも関わらず会社から「自己都合扱いにしてくれ」と打診されることがあります。
私はそういう経験はありませんが、実際に体験した人の話を聞くと、打診と言うより強制的に言い放たれることの方が多いそうです。
リストラに関しては完全な会社都合なので、断固として戦いましょう。もし一人で戦うのが不安な場合は、ハローワークの職員に相談すれば対処してくれます。(退職前でも後でも大丈夫です)
[char no=”3″ char=”管理人(解説)”]その他にも、セクハラやパワハラなどを理由に退職する場合でも会社都合にできる可能性があるので、泣き寝入りせずに相談してみましょう。[/char]
退職願を提出してはいけない
退職願(届)は、労働者側が退職したい意思を伝えるものなので、リストラされた場合は退職願の提出義務はありません。
逆に提出してしまうと、ハローワーク側にも自己都合と判断される可能性があるので、絶対に提出してはいけません。
自己都合にしたい企業は、無理やり退職願を記入するように促してくるので注意して下さい。
自己都合か会社都合かをチェックする方法
余談ですが、自分が自己都合で退職したのか、会社都合で退職したのかを判断する方法を伝授します。(たいそうなことではありませんが・・・)
離職票を確認する
離職票-2に記載している「退職理由」を確認する・・・以上です。
↑これの右側です↑
この退職理由は前の会社が記入するので、勝手に自己都合と記載される可能性がありますが、離職票に書かれていることが絶対ではありませんので、納得がいかなければハローワークの職員に相談して対処してもらいましょう。
- 労働者は「会社都合」、事業者は「自己都合」が得
- リストラなのに自己都合にされたらハローワークへ相談
- リストラなどの会社都合の退職の場合、退職願は不要
- 自己都合か会社都合なのかは離職票を見れば分かる