会社を辞める際には、上司に退職意思を伝えてから退職する訳ですが、自分の都合ばかりを優先してしまうと、後々トラブルになる可能性があるので注意が必要です。
ここでは、退職意思を伝える際の注意点を中心に解説していきます。
よく、テレビのドラマや映画などで、上司に辞表を叩きつけて「こんなクソみたいな会社辞めてやる!!」と言った暴言を吐いて辞めていくシーンが描かれますが、現実世界では御法度な行為です。
退職する意思を伝えても、民法上では2週間以上経過しなければ退職することはできません。
退職意思を伝える時期
民法上では退職する2週間前までに退職意思を伝えれば良いですが、入社したばかりのアルバイトならまだしもそんな直前に告げられても会社としては困るし、引き止められる可能性がアップするので、迷惑をかけずにスムーズに退職するためにも、最低でも1ヵ月半前までには伝える様にしましょう。
早ければ早い方が良いですが、半年前とかあまりに早すぎても早期退職させられたり、その後の仕事がやりにくくなるなどの不都合が発生する可能性があるので注意が必要です。
有給を使う時はその分の日数を上乗せする
退職する時に有給休暇を使い切る場合は、その有給休暇分をプラスしましょう。(有給休暇が30日残っている場合は2ヶ月半前に伝える)
これはあくまで一般的な考えなので、人によって会社によって考え方が違うので、出来れば同じ会社で退職した人に退職する何日前に上司に報告したのかを事前に聞いておいた方が無難です。
会社の就業規程も併せて確認しておき、最低でもそこに記載されている期間よりは早く伝えましょう。
キリの良い時期を見極める
例えばクリーニング店の従業員として働いている場合、冬服のクリーニングで忙しくなる2~3月は避けて5~6月に退職するなど、繁忙期の真っただ中に退職してしまうと会社に迷惑をかけるので出来るだけ避けて下さい。
伝えるのは直属の上司に口頭で
話しやすい人に伝える人もいますが、まずは直属の上司に退職意思を伝えることが礼儀になります。
また、上司に伝えるまでは出来るだけ同じ会社の人にはそういった話はしない方が良いでしょう。どこから情報が漏れるかもしれないし、もし上司の耳に入れば、上司としてのプライドが傷つけられるので、上司を立てる為にも気を付けましょう。
また、面と向かって話しにくいから、メールや電話で退職意思を伝える人もたまーにいますが、絶対に口頭で伝えましょう。礼儀もありますが、特にメールで伝えた場合、その後にその上司と会うのがかなり気まずくなります(笑)
メールの利点としては履歴が残るので、口頭で先に伝えて併せてメールでも伝えておけば、後々「そんなこと聞いてない!!」など、トラブルを避けれるかもしれませんね!
伝える時間にも注意が必要
退職意思を伝える時間にも気を遣わなくてはいけません。
会社の今後に関わることなので、私の経験上、最低でも30分~1時間は話し込むことになるので、その上司が暇してる時間や、出来れば定時終了後に伝えるのがベストだと思います。
私の場合は、毎週金曜日は定時上がりだったので、金曜日の業務終了後に言いました。
退職日は上司と相談
退職日は自分の意見を言いつつも、出来るだけ上司や会社の意向に沿うようにしましょう。自分の都合と会社の都合を擦り合わせることが大事です。
退職理由は嘘っぱちで大丈夫!
スムーズに退職する為にも、退職理由はバカ真面目に答える必要はありません。
特に会社に不満があったので辞めると言えば、それこそ後々トラブルに発展する可能性があります。会社とトラブルを起こして辞めても何のメリットもありません。
- 退職意思を伝える時期は最低でも退職する1ヶ月半前
- 退職意思を告げるのは直属の上司
- 退職日は上司に相談してから決める
- 退職理由に本音は不要