失業者の多くが加入する国民健康保険。
私も現在自営業をしているので国民健康保険に加入していますが、毎年サラリーマン時代とは比較にならないぐらいの保険料を支払っています。
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私の話はどうでもいいんですが、国民健康保険って収入が無い方も払わなきゃいけないって皆さんご存知ですか?
国民健康保険の保険料は前年の所得をもとに計算されるので、今現在の収入がゼロでも前年の所得があればその分の保険料がかかります。
そのことはほとんどの方が理解していると思います。
では、前年の所得がゼロの場合に今年度の保険料もゼロになるのか?
国民健康保険料の仕組み
結論から言えば所得がゼロでも保険料はゼロにはなりません。
何故でしょう??
国民健康保険料は「医療分」「支援分」「介護分」の3つの保険料で成り立っています。
そして、それぞれの保険料の賦課方法は各自治体(市区町村)によって異なりますが、前年の所得をもとにした「所得割」、被保険者一人に均等にかかる「均等割」、1世帯にかかる「平等割」が存在します。
所得割は前年の所得がゼロであれば0円です。厳密に言えば基礎控除が33万円なので、所得が33万円以下の場合でも0円です。
厄介なのが均等割と平等割です。
この二つは同じ市区町村であれば、全員に平等にかかってくるので所得がいくらであっても関係ありません。
では具体的に私が以前住んでいた愛知県岡崎市を例にとって考えてみましょう。
所得割
医療分 | 5.72% |
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支援分 | 2.28% |
介護分 | 1.97% |
均等割
医療分 | 23,240円 |
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支援分 | 8,960円 |
介護分 | 9,470円 |
平等割
医療分 | 26,040円 |
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支援分 | 10,040円 |
介護分 | 7,410円 |
※平成30年10月現在
39歳以下で所得ゼロの場合
年間68,280円(介護分はかからない)
月々だと5,690円になります。
40歳~64歳まで(介護保険第2号被保険者)で所得ゼロの場合
年間85,160円
月々だと7,097円になります。
そんなの払えないよ!
無収入の人にとっては保険料を支払うことが厳しいでしょう。
そんな場合は自治体によっては減免(免除)制度があるので、一度役所の国民健康保険課に相談してみて下さい。
保険料の詳しい説明については、「国民健康保険の保険料っていくらになるの?」を参照して下さい。