雇用保険と言えば、基本手当や再就職手当を筆頭に失業者に対して生活を支援してくれる保険だと思われるかもしれませんが、在職中でも雇用保険の恩恵を受けることができます。
ここでは雇用継続給付について解説していきます。
雇用継続給付とは?
雇用継続給付は在職中の方を対象にした給付になります。
大きく分けると育児や介護で仕事をすることが困難な方の為に生活支援をしてくれる「育児休業給付」「介護休業給付」と、60歳以上の高年齢者で以前に比べると賃金が減ってしまった方の為に給付される「高年齢雇用継続給付」の二つに分類されます。
育児休業給付
育児休業給付(育休)とは、1歳(条件により1歳半)未満の子供を持つ親が育児休業を取得した際に支払われる給付で、条件により賃金の50%か67%が支給されます。
育児中に職場を離れて無収入になる人には非常に有り難いシステムですね。
男性でも育休は取得可能ですが、実態として男性の育児休業取得率は2.63%(平成23年度)と非常に低いです。
育児休業給付については「育児休業を取得すれば育児休業給付が支給される」で詳しく解説しています。
介護休業給付
介護休業給付とは、家族の介護が必要で会社に行けなくなることにより無収入、もしくは一定以下の賃金になってしまった場合に支給される給付金で、介護休業中は賃金のおよそ40%が支給されます。
介護休業給付については「家族の介護で会社を休んだら介護休業給付を貰おう」で詳しく解説しています。
高年齢雇用継続給付
高年齢雇用継続給付とは、60歳~64歳までの高齢者で、尚且つ60歳以前の給料より下がってしまった方を援助するための給付で、高年齢雇用継続給付の中でも「高年齢雇用継続基本給付金」と「高年齢再就職給付金」の二つの給付金が存在します。
高年齢雇用継続給付については「高年齢雇用継続基本給付金と高年齢再就職給付金とは?」で詳しく解説しています。
失業姫
当サイトは失業者をターゲットにしたサイトになりますので、在職中の方に関係する雇用継続給付の説明はこれぐらいにしておきます。
まとめ
- 雇用継続給付は在職中に支給される給付金
- 雇用継続給付には「育児休業給付」と「介護休業給付」と「高年齢雇用継続給付」が存在する