失業手当を支給してもらうには雇用保険の加入が必要不可欠です。
「失業保険は失業すれば誰でも貰える訳では無い!失業保険の基礎」で加入の条件を解説していますが、普通のサラリーマンやフルタイムのフリーターやアルバイトであればまず間違いなく加入することができますが、いい加減な会社(いわゆるブラック企業)では、加入資格があるのにも関わらず加入させていない可能性があります。
会社が雇用保険に加入しているか確認する方法
自分が加入しているのかを確認する一番手っ取り早い方法は「給料明細」です。
給料明細を見て、雇用保険の保険料が徴収されていれば間違いなく雇用保険に加入しているので問題ないです。
加入していない場合の対処法
会社が雇用保険に加入していない場合は、会社を管轄しているハローワークに言ってことの事情を話しましょう。
そうすれば、ハローワークからその会社に対して忠告がいくはずです。
ちなみに、加入条件を満たしているのにも関わらず加入していない場合は、過去2年間に遡って加入することができるので安心して下さい。
遡ると言うことは??
遡ると言うことは、当然、その2年間の雇用保険料を負担しなければいけません。今まで支払っていなかったので実質的に損をする訳ではないですが、ちょっとキツイですよね。
なぜ加入させないのか?
会社が従業員の雇用保険を加入させない理由は大きく分けて2つあります。
知らなかった・忘れていた
従業員が雇用保険に加入する為には、会社側が事業を管轄しているハローワークに「雇用保険被保険者資格取得届」を提出しなければいけませんが、まだ事業を立ち上げたばかりの事業所など、事業主がこのことを把握していない可能性があります。
忘れている企業はよほど無いでしょうが、人間のすることなので有り得なくはないです。
保険料を払うのが嫌だから
皆さんサラリーマン時代に雇用保険の保険料を納めていたと思いますが、会社も同様にあなたの保険料を負担しています。
- 労働者の負担は「5/1000」
- 会社の負担は「8.5/1000」
会社の方が負担しているんですね・・・
仮に給料が20万円の場合、労働者側の保険料は1,000円、会社側の保険料は1,700円になります。
従業員1名であればそれほど負担にならないかもしれませんが、10人雇えば17,000円になるので、会社としては結構な負担になりますよね。